【趣旨】
統合失調症薬物治療ガイドライン、うつ病治療ガイドラインなどが公開されているが、精神科診療に日常的に用いられているとは言えない。
そのためEGUIDEプロジェクト(Effectiveness of GUIdeline for Dissemination and Education in psychiatric treatment)では、精神科医だけでなく、薬剤師を含むコメディカルに対してもガイドラインの普及に取り組んでいる。薬剤師はエビデンスに基づいた服薬指導や処方提案を行うため、ガイドラインの内容を理解し、実臨床で活用できる必要がある。本ワークショップでは、ガイドラインの概要と、その活用方法について講義を行う。
続いて、日常診療で遭遇する臨床問題に薬剤師がどのように対応するべきかについて、統合失調症の架空症例を用いてスモールグループでのディスカッションを行う。
本ワークショップでの症例は不眠症状のある急性期統合失調症とし、治療薬の選択や不眠症状へのアプローチ方法を検討する。
最後に検討結果に基づいた全体ディスカッションを行い、知識および理解の共有を実践する。
これにより、ガイドラインの使いこなし方、その意義と限界、更にはガイドラインにはない判断の仕方を学ぶことができる。